「駐車場無料」などというムシのいい話には要注意。
「キャンセル住戸」がまさか本当にキャンセルされた住戸だなんて思っていませんよね。
マンション・チラシに仕掛けられている数々の"販促ワザ”を読み解きましょう。
自走式駐車場100%付無料
マンション・チラシでときおり見かけるキャッチコピーだ。
自走式駐車場といえども、立体駐車場であれば、日常的な修繕や将来の大規模な修繕工事は十分予想される。ところが、駐車場使用料が「無料」だと、修繕工事の際に、貴重な管理費や修繕積立金を取り崩す必要がある。都心のマンションであれば、居住者の自家用車の保有率は必ずしも100%ではない。車を保有していない世帯が1~2割くらいあるかもしれない。
自家用車を保有していない住民が、駐車場にかかる費用を負担するのは理不尽だろう。平成16年1月に国交省が改正した「マンション標準管理規約(単棟型)」をひもとくと、第15条(駐車場の使用)第2項に「前項により駐車場を使用している者は、別に定めるところにより、管理組合に駐車場使用料を納入しなければならない」とある。
また、第29条(使用料)には、「駐車場使用料その他の敷地及び共用部分等に係る使用料は、それらの管理に要する費用に充てるほか、修繕積立金として積み立てる」とある。つまり、「駐車場無料」は、同規約の受益者負担の原則に反しているのだ。
マンション完売のための、あの手この手。「駐車場無料」は、売ってしまえばその後の維持・修繕工事のことなど知ったことではないという、デベロッパーの売り逃げ戦略のひとつともいえる。デベロッパーは、駐車場使用料について、利用者(受益者)負担にて、日常修繕、将来の大規模修繕に必要となる金額をキチンと徴収するよう設定すべし。
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